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2009.10.16 新しいブログに統合しました。

栃木県ブログ:「世界は栃木県から半径100km圏内」

足尾銅山鉱毒事件を追え![旧松木村を訪ねる]

<< 足尾銅山鉱毒事件を追え![足尾環境学習センター]からの続き

松木村を訪ねたい。
そんな衝動を抑えられず、私は家族を同伴し松木村へ向かいました。
Nostalgic_P100014100.jpg

松木村は、銅親水公園の展望台を超えて進みます。
そこは、親水公園や植林の進んだ観光モードの足尾とは全く違う世界が広がっていました。
Nostalgic_P100014300.jpg

風は終始、製錬所方向から松木村方向へと吹いています。
谷が煙突のような役割を果たし、亜硫酸ガスを松木村へ運んだのでしょう。
Nostalgic_P100014600.jpg

周囲には当時から手付かずと思われるような「ハゲ山」がそびえます。
Nostalgic_P100014800.jpg

山は完全に死んでいます。
人は高い代償を払いました。高度発展の影で、いとも簡単に自然を破壊したのです。
何でもそうですが、壊すのは一瞬。

「ハゲ山」ができてしまったのは、亜硫酸ガスだけが原因ではありません。
亜硫酸ガスで土が死んでいったのは事実ですが、それに加えて人による無計画な森林伐採も大きな原因となっています。
銅を作るためには、大量のマキが必要だったのです。
さらに、坑道を支えるためにも木が大量に必要だったと予想されます。
追い討ちとなったのは、度重なる森林火災だったのでしょう。
Nostalgic_P100015200.jpg

銅親水公園から1時間くらい歩いたでしょうか。
目の前に突然、黒い光景が現れました。
Nostalgic_P100015300.jpg

Nostalgic_P100015400.jpg

『カラミ』です。
これは銅精錬の過程で生じる銅スラグです。
カラミの上には、決して植物は生えません。育ちません。
この物質を山に捨てるという行為が、ノスタルジックハンターには理解できません。
Nostalgic_P100015600.jpg
Nostalgic_P100016000.jpg

1901年(明治34年) 松木村が廃村となってから、この一体は製錬所のカラミ捨て場と化してしまったのです。(人はいったいどこまで愚かなのでしょう。)

カラミ捨て場から程なくして、私は松木村に到着しました。
それは余りにも寂しい光景。
Nostalgic_P100016300.jpg

松木村跡の石碑です。
公害により村を捨てることになった悲しみと怒りが、この物言わぬ石碑から伝わってきました。
Nostalgic_P100016600.jpg

この辺りがちょうど平地なので、松木村の中心だったと思われます。
当時は「公害」なんて言葉はありません。
製錬所ができてから、常に黄色いモヤが掛かってしまった松木村。
それまでは、緑にあふれ、人々の幸せな光景が広がっていたのでしょう。

・・・うぅ(涙)。
ノスタルジックパワー!全開!!!


一瞬でもいい!戻れ松木村の風景よ!!!






一瞬、緑の空気が流れた。鳥のさえずりと子供の声・・・。


Nostalgic_20090504X0300.jpg

あぁ、廃村になる前の松木村。きっとこんな安らぎの風景だったのでしょう。
いつまでもこの平和な景色を残してあげたかった・・・。

さようなら、そしてありがとう。『松木村』。


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